単純作業が基本のライン作業
数ある工場の仕事の中でも、定番と言えるのは、製品を実際に作っていくライン作業です。ベルトコンベアで流れてくる製品に、手元にある部品を取り付けたり、専用の機械で製品を加工したりします。食品や工業製品など、幅広い工場で、ライン作業は基本となります。そして、作業は複数の工程に分けられていて、ひとつの工程は非常に単純です。そのため、高いスキルなどは原則として必要なく、誰でも行えます。また、ライン作業の終盤には、身体的負担が比較的少ない、梱包や検品などの仕事もあります。その中のどれを担当するのかは、工場側が個人の適性を考慮した上で決めます。ただ、本人が希望をした場合、特定の作業を任せてもらえることはあります。
工場と作業場を往復するピッキング
工場では、ライン作業で必要な材料を倉庫から運んでくる、ピッキングという仕事もあります。ピッキングの基本的な仕事の流れはまず、指示書に従って倉庫から必要な部品を探すところから始まります。そして、部品を台車に乗せたら、ライン作業を行っている現場まで運搬し、作業を担当しているスタッフそれぞれに配っていきます。その流れを繰り返すのがピッキングの仕事で、製造作業に携わることは原則的にありません。工場によっては、倉庫から作業場に持って行く仕事と、作業スタッフに部品を配る仕事が分けられている場合があります。また、複数の部品がひとつの容器内で混ざっている場合、種類ごとに仕分けていくのもピッキングの仕事のひとつです。